私が心理学を学んだ理由②病気の発覚
Blog--こころの研究室
三鷹市、ファミリー歯科医院の佐野サヤカです。
前回は「腹膜偽粘液腫」という希少ガンになり、体がどうにもならなくなり、心理学を学ぼうと思った、というお話と、
そして、「深層意識をコントロールすると人生上手く行く」ということをお伝えしました。
病気の発覚に興味のある方が多いと思いますので、そちらのお話をまずさせて頂きます。
始まりは、ちょっとした腰の痛みでした。
仕事柄、腰はいつも痛かったのですが、その日はちょっと痛みの感じが違ったので、
念のため近くの内科に行ってみました。
腎臓がやや腫れていて、どこかにつまりがあるのかも?という診断で様子を見ることになったのですが、
実家にたまたま電話をしたときに、
父が「心配でたまらないから、どうか精密検査を受けてくれ」というので、
受けることにしました。
(不思議な事に、腰の痛みはその一回だけでした。また「腹膜偽粘液腫」で痛みを生じることはないとのことです。)
精密検査では子宮に腫瘍があるとのことで、さらに大きな病院の婦人科へ。
そこでは、「子宮がん」かも?と言われ、たくさんの検査をし、入院手術の手続きをしましたが・・・。
担当してくださった婦人科の先生が、
「どうもちょっと違う病気だと思う。おそらく腹膜偽粘液腫だと思うが、この手術はとても大変で、ここではできないし、やらない方が良い。草津に治療成績の良い先生がいるから、自分で探して行ってごらん」
というようなことを言われました。
(運のいいことに、その情報を教えてくださったその先生は「腹膜偽粘液腫」について、学会で触れたことがあり、ご自身でも実際にその患者さんを診たことがある方だったのです。)
場所は「草津」だと聞いて、てっきり群馬県の草津だと思い込んでいましたが、ネットで検索してみたところ滋賀県の草津だということで、ずい分遠いところまで行かなきゃいけないのだなと思いました。
実は東京でも、その手術ができる先生がいらっしゃったのですが、症例数の多い草津の先生(米村豊先生)にお願いすることに決めました。
腰が痛くなってから、入院が決まるまで3~4カ月ほどありましたが、
この間のことはよく覚えていません。
「自分と、自分以外の家族は異なる空間にいて、
私はみんなと同じ道に行けないのだ」
という、とてもさみしい気持ちをずっと感じていました。
一生涯でガンになる人は二人に一人
とは言いますが、当時はまだ45歳で、子供がやっと大きくなってきたところ。
- 「さあ、これから人生を楽しもう!」と思っていた矢先の出来事で、出鼻をくじかれた感じ
- 希少ガンであるため、標準治療が確立されていないことへの不安
- 入院手術は遠い場所で受けなくてははいけない心細さ
- 歯科医師でありながら、注射などは大嫌い・・・
いろいろな気持ちが渦巻いて、混乱していました。
夢なら速く覚めて欲しいけれど、何回寝ても、この悪夢は覚めることはありませんでした。
次回に続きます・・・。
カテゴリー:こころの研究室 投稿日:2023年2月7日